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2023/11/24 17:30

 

【オフィシャルレポ】5000人がひとつになった〈玉置浩二 Concert Tour 2023 故郷BAND ~田園~〉千秋楽

 

玉置浩二のコンサートが11月19日(日)に東京国際フォーラム ホールAで開催され集まった5000人の観客を沸かせた。このコンサートは8月3日に千葉・市川市文化会館で始まった全36本のツアー 「玉置浩二 Concert Tour 2023 故郷BAND ~田園~」の千秋楽公演のオフィシャルレポートが到着した、

故郷BANDの9人と共にステージに玉置浩二が現れるや、客席から『待ってました!』とばかりに大きな歓声が起きる。ソウルフルな歌声を聴かせる「CAFE JAPAN」でコンサートは幕を開けた。2曲目の「Honeybee」では、スクリーンに蜜蜂が映し出され、ファンク調の演奏をバックに力強いヴォーカルを聴かせる。中盤、玉置はステージ上手のドラムセットに移動し、ドラムを叩きながら歌う。さらに間奏ではスティックからエレキギターに持ち替え、ソロを披露するなどプレイヤーとしても八面六臂の活躍をみせる。冒頭からの3曲は玉置のソロ・アルバムからの選曲だったが、4曲目の「愛を鳴らせ」で安全地帯ナンバーが登場。14枚目のアルバム「安全地帯XIV〜The Saltmoderate Show〜」に収められた楽曲だ。エンディングで玉置が高らかに歌い上げるとスクリーンには「鐘」が映し出され、「鐘」の音を鳴らす。

ここまではソウルミュージックやファンクをベースにしたアップチューンが並んだが5曲目で一転、バラード・ナンバーを歌う。ピアノのイントロで静かに始まる、安全地帯6枚目のシングル「マスカレード(1984)」のカップリング曲「置き手紙」がピアノのイントロで静かに始まるや、デビュー時から応援している古参のファンが沸く。続く「次男坊」では母への想いを語りかけるように歌い、観客の心を打つ。7曲目の「黄昏はまだ遠く」は再び安全地帯のナンバー(安全地帯VIII〜太陽/1991)。切なくも美しい旋律を聴かせると、さらに間奏では玉置の叩くドラムとチェロの熱い競演も披露。ここでコンサートの前半が終了。

インターミッション明けは故郷BANDの演奏で始まる。ギター、ベース、ドラムス、キーボード、パーカッションのリズム隊に、チェロと管楽器が2本加わった9人編成の大所帯。この盤石とも言えるサポートバンドが玉置の歌をしっかり支える。広大な田園風景を思わせる、ゆったりとしたバンドの演奏が終わると、再び玉置がステージに登場。「△(三角)の月」でブルージーな歌声を聴かせる。「君だけを」では中盤、フルートとヴォーカルの掛け合いを披露。さらに女声コーラスとの圧巻のハーモニーを響かせる。玉置の凄さは一時たりともブレイクしないところ。プレイヤーとして演奏に積極的に参加することもさることながら、歌が始まる前のイントロや間奏でもスキャットを聴かせる。歌詞ではなく『Woo...』や『 LaLaLa...』を即興的に口ずさむだけだが、これが素晴らしい。スキャットだけでも聴きたいぐらいだ。

アップチューンやバラード・ナンバーを緩急自在に歌い抜けてきたステージもいよいよ終盤に。高揚感溢れるポップなチューンの「正義の味方」の演奏が始まると場内は総立ちに。そんなオーディエンスの熱い声援に応えるように、伸びやかで艶やかな声を、広い国際フォーラム会場の隅々まで届かせる。ミディアムテンポのロックナンバー「JUNK LAND」ではラップ調でたたみかけるように歌い客席を圧倒。エンディングではオーディエンスとのコール&レスポンスも披露し、ステージと客席を一体化させる。この勢いでツアーのサブタイトルにもなっている「田園」に突入。故郷BANDの躍動感溢れる演奏と玉置浩二のパワフルなヴォーカルの見事なアンサンブルがグルーヴを増し、場内の盛り上がりは最高潮に。ラストは大ヒット曲の「メロディー」。先ずは玉置のアコースティック・ギターで囁くように歌う。一音たりとも聞き逃すまいと、呼吸すら止めて見守る空間に、ギターを爪弾く指の音や、息遣いが静かに響く。中盤にはバンド演奏が加わり、締めはマイクを離れて、生声だけで歌いきった。故郷BANDのメンバーひとりひとりをハイタッチで見送り、ステージには玉置がひとり残る。安全地帯のマーク「V」が記されたバスドラムをステージ中央に運び込む。さらにドラムスティックを「V」状に掲げ、バスドラムに深々とお辞儀をし、昨年末に急逝したドラマーの田中裕二を悼んだ。続いてアコースティック・ギターを抱えマイクスタンドに。ここからはアンコールに応えるように玉置浩二のひとり舞台。「ワインレッドの心」「恋の予感」「悲しみにさよなら」や絢香との共作曲「Beautiful World」のワンフレーズを次々に歌う。そしてマイクを離れて歌い出したのは「夏の終りのハーモニー」。玉置が客席に一緒に歌うように指揮を始めると、全員が歌い出す。玉置浩二と5000人がひとつになった感動的なフィナーレで、ツアー千秋楽公演を締めた。この日の模様は2024年1月にWOWOWにて放送予定。また2024年2月よりオーケストラと共演する「玉置浩二 LEGENDARY SYMPHONIC CONCERT 2024 "Pastorale"」ツアーもスタートする。

TEXT:石角 隆行
写真:加藤 亮

セットリスト
01.CAFE JAPAN
02.Honeybee
03.ルーキー
04.愛を鳴らせ
05.置き手紙
06.次男坊
07.黄昏はまだ遠く
〜Intermission〜
08.△(三角)の月
09.君だけを
10サーチライト
11.正義の味方
12.JUNK LAND
13.田園
14.メロディー

故郷BAND:
Keyboards:トオミヨウ /Guitar:秋山浩徳 /Cello:ロビン・デュプイ
Percussion:中北裕子 /Bass:千ヶ崎学 /Drums:原 治武 /Chorus:平岡恵子
Trombone and others:佐野 聡 / Saxophone and Flute:武嶋 聡

ツアー情報
玉置浩二 LEGENDARY SYMPHONIC CONCERT 2024 "Pastorale"
https://billboard-cc.com/tamaki-pastorale

ツアー日程;
2月28日(水) 沖縄県・那覇文化芸術劇場なはーと 大劇場
2月29日(木) 沖縄県・那覇文化芸術劇場なはーと 大劇場
指揮:大友直人 / 管弦楽:琉球交響楽団

3月13日(水) 東京都・東京芸術劇場 コンサートホール
指揮:大友直人 / 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

3月19日(火) 大阪府・フェスティバルホール
3月20日(水祝) 大阪府・フェスティバルホール
指揮:湯浅卓雄 / 管弦楽:京都市交響楽団

3月28日(木) 東京都・東京国際フォーラム ホールA
指揮:円光寺雅彦 / 管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団

4月2日(火) 愛知県・愛知県芸術劇場 大ホール
4月3日(水) 愛知県・愛知県芸術劇場 大ホール
指揮:田中祐子 / 管弦楽:セントラル愛知交響楽団

4月8日(月) 広島県・広島文化学園HBGホール
指揮:円光寺雅彦 / 管弦楽:広島交響楽団

4月14日(日) 熊本県・熊本城ホール メインホール
指揮:大友直人 / 管弦楽:九州交響楽団

4月18日(木) 兵庫県・兵庫県立芸術文化センターKOBELCO 大ホール
4月19日(金) 兵庫県・兵庫県立芸術文化センターKOBELCO 大ホール
指揮:湯浅卓雄 / 管弦楽:京都フィル・ビルボードクラシックスオーケストラ

4月22日(月) 長崎県・長崎ブリックホール 大ホール
指揮:大友直人 / 管弦楽:九州交響楽団

4月29日(月祝) 宮城県・仙台サンプラザホール
指揮:円光寺雅彦 / 管弦楽:仙台フィルハーモニー管弦楽団

5月8日(水) 福岡県・福岡サンパレス ホテル&ホール コンサートホール
5月9日(木) 福岡県・福岡サンパレス ホテル&ホール コンサートホール
指揮:田中祐子 / 管弦楽:九州交響楽団

5月17日(金) 北海道・札幌文化芸術劇場hitaru
5月18日(土) 北海道・札幌文化芸術劇場hitaru
指揮:栁澤寿男 / 管弦楽:ビルボードクラシックスオーケストラ with SORA

5月23日(木) 東京都・東京ガーデンシアター
指揮:湯浅卓雄 / 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

6月1日(土) 大阪府・万博記念公園もみじ川芝生広場 お祭り広場 ※特別公演
6月2日(日) 大阪府・万博記念公園もみじ川芝生広場 お祭り広場 ※特別公演
指揮:栁澤寿男 / 管弦楽:バルカン室内管弦楽団×大阪交響楽団

<チケット料金>
S席:15,000円 (全席指定・税込) *特製ブックレット付
A席:11,000円 (全席指定・税込) *特製ブックレット付
未就学児入場不可

インフォメーション
玉置浩二&安全地帯オフィシャルサイト
https://saltmoderate.com/

WOWOW
https://www.wowow.co.jp/music/tamakikoji/
※本公演は1月放送(予定)

[ニュース] 安全地帯, 玉置浩二

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