2024/04/25 20:00
実際にそれを見せ付けたのは「夕方と猫」。2021年活動開始の大阪の4ピースロックバンド。ひねくれながらも強い意志で、枠に囚われないPOP を鳴らします。今年の3月に初の全国流通盤をリリースした大阪の新進気鋭のロックバンドの1組です。ライヴを開始した頃にはライヴハウス「下北沢近松」の150人キャパが入場規制となっており、ライヴ中も会場前には長蛇の列ができていました。
最初、私は普通に見ようと思い、開演直後に会場に着きましたが、既に入場規制。ただ知り合いが夕方と猫のスタッフをしていて、忙しそうにしていたため急遽会場誘導を手伝わせてもらいました。そして外から映像と、扉を閉めてもなお伝わってくる熱気で充分に楽しませてもらいました。
彼らは昨年7月に公開された「日常侵略」のMVが過去最高の再生回数を記録しましたが、大きいバズを起こしたわけでもありません。それでも以前に近松でライヴした時は数人ほどの集客だったのが、今回入場規制までかけられたのは、そこからのアクティブなバンド活動に加え、この日の当日もリストバンド交換前からビラ配りをする(地元大阪でも3月の自主企画前には平日の小さなイベントでもビラ配りしていた)といった地道な活動が実を結んだからでしょう。バンドサウンドや曲の世界観的には制圧的でカリスマ性を感じさせるものがありますが、そういった泥臭いバックボーンがあるからこそ、リスナーへの強い説得力が全国規模へ轟いていると感じました。
また「606号室」も入場規制がかかったことがアナウンスされました。彼らは2022年1月結成の大阪発4ピースピアノロックバンド。昇栄(Vo.Gt)の等身大の歌を、円香(Pf.Cho)のピアノとゆうあ(Ba)、くわ(Dr)のダイナミックな演奏で彩ります。この美しさと強さを兼ね備えたロックはライブハウスだけでなく、SNS上でもリスナーを多く獲得しています。
彼らは実際にclub251のフロアで見ましたが、既にホームのような盛り上がり。「未恋」「君のことは」が全国のライブハウス好きに届いているキラーチューンであることを感じさせます。オーディションを勝ち抜いて出演した昨年からちょうど1年、彼らは大きな進化を遂げています。SNSで「名前は知っている」という方も多いバンドでしょうが、是非ライブハウスにも足を運んで見てほしいです。
その他にも「 Daisycall 」「極樂万博」「ma℃ister」「三四少女」「センチメンタルリリー」「ワンダフル放送局」など、この日存在感を示した関西若手バンドの名前を挙げれば切りがないのですが、彼らの活躍は、またこれからのOTOTOYで伝えていくことになるでしょう。
5月のMiMiNOKOROCK FES JAPANや革命ロジックなどの関東の登竜門的サーキットにも、多くの関西の若手アーティストが出演します。まだまだ勢いの続く関西の若手アーティストに注目してもらいたいです。
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